Healthy Habit of Mind


健康なマインドを育てる

人間の発達段階において特に重要な時期があります。それは脳の可塑性(=変化し、形作られる)が高い時期です。それは分かりやすく言うと、子供は大人より楽器や言語を学ぶ事に長けているということです。現代の脳科学研究を要約してしまうと、幸せや幸福感はそのようなスキルの一つと言わざるを得ません。「幸せ」をスキルの一つとは考えにくいのですが、どうやらスキルと考えるのが妥当だということが分かってきたのです。つまり、基本的に楽器や言語の習得と何ら変わりないないことなのです。

脳の活動を可視化する技術(=fMRI)などの技術の発達により、マインドフルネスなどのプラクティスが脳に及ぼす関係が少しずつ明らかになってきました。プラクティスを行ったときの脳内の活動を見ることができるようになったのです。マインドフルネスの他にも様々なプラクティスがありますが、どのプラクティスを行うかによって脳内に及ぼされる変化も異なります。しかし、どのプラクティスにも共通して見られることは、前頭前野の変化です。前頭前野は異なる幾つもの小領域から構成される大きな部位ですが、この前頭前野は思考、感情、身体の注意統制に関わる重要な領域です。この前頭前野に働きかけるメソッドを教える側の人々は、まず自分自身が身につけておかなくてはなりません。自分のプラクティスがプラクティスを理解する土台そのものとなるのです。

例えばハートフルネス(コンパッション)のプラクティスを行うときには、はっきりとコンパッションを醸成することが目的としてデザインされています。心の変化が投影される脳の部所がfMRI上で特定できるのですが、コンパッションのプラクティスによる心の変化と同時に、脳内の部所に変化が起きるのです。この領域は島皮質と言われる部分です。島皮質には体の内臓器官のマップがあり、これらの臓器の働きを監視し、また臓器に信号を送っています。この島皮質がマインド(心)と体の統合に非常に重要な役割を果たしているのです。

一般に子供の問題が現れてくるのは丁度小学校高学年から中学生に入る頃です。それは、10, 11, 12歳の頃で、思春期の初めにあたります。この頃が問題が現れるとしたらその時期にあたります。もし子供達にマインドの健康を保つ方法を早い段階で教えることができたら、思春期の問題が生じる時期に防ぐ、または影響を軽く抑えることができる可能性があるということです。


ウィスコンシン大学 脳科学者 リチャード・デイヴィッドソン Healthy Habit of Mind

https://www.youtube.com/watch?v=C2id2TcfVv8


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